何故日本の個別株を運用しているのか?
初めに、何故ゼニ夫婦は日本の個別株を運用しているのか話します。
以前「投資初心者には、アメリカ株(米国株)か全世界株の投資信託がおすすめ」という記事を書きました。
ゼニ夫婦も、積立投資信託での運用を5年くらい続け、順調に資産を増やしていました。
しかし、投資信託は長期投資で、資産は徐々には増えていきますが、大きく増えることはありません。
そこで、もう少しレベルアップして、個別の企業の業績をみて、個別株に投資をしてみようと思い、日本株への投資を始めました。
ゼニ夫婦の投資戦略については、以下の記事を参考にしてください。
投資信託は、何も考えずに毎月積み立てればいいから楽だけど、楽しみは無いよ。
米国株の方が、良いんじゃないかバブ?
だけど、やっぱり自分が住んでいる日本の会社の方がよく分かるし、情報も得やすいからね。
米国株は投資信託やETFで、個別株は日本中心で運用するのもありかもバブ。
ゼニ家の日本株運用実績(5月時点)
日本株の評価損益、TOPIXとの比較
ゼニ夫婦の個別の日本株の運用成績です。(2021年5月時点)
ゼニ夫婦では、個別株の評価を独自の方法でしています。
グラフの一番左から、元本(個別株購入額)、評価額(現在の株価)、日本のTOPIX、米国のS&P500と置いています。
右2つのTOPIX、S&P500というのは、個別株を購入した金額で、その個別株を買わずにTOPIX、S&P500に連動したインデクスファンドを購入していたら、いくらになったかの金額です。
元本から見て増えていても、日本の株式市場がよいときは、日本全体の株価が上がっているため、TOPIXよりも良い成績を出していなければ、頑張って個別株を運用している意味がありません。
手間をかけて個別株を選ぶよりも,TOPIXに連動したインデクスファンドを購入していた方が得だったことになってしまいますね。
今回は、元本よりも32万円増!(評価損益率:7.3%)TOPIXよりも13万円増になっていて、TOPIXには勝っています!
一方で、S&P500と比較すると、13万円減ですね・・・
これはもし、この金額をS&P500連動のインデクスファンドに投資していたら、今よりも13万円資産が増えていたことを示します。
やっぱり日本株は米国株には勝てないバブ!
投資は全てS&P500に連動するETFに入れた方がいいんじゃないかバブ?
ゼニ夫婦は長期投資が基本だから、今の時点で評価するのは早いよ!
日本はコロナの影響が続いていて、株式市場全体的に回復が遅れている。
ゼニ夫婦の日本株は業績回復株がメインだから、米国より成績が悪いのは当然なんだ。
ゼニ夫婦が保有する日本株の分類
現在ゼニ夫婦が保有する日本株の分類は、こんな感じです。
ゼニ夫婦の個別株のえらび方や、株の分類は、「ピーター・リンチの株で勝つ」という本を参考にしています。
この本は、有望株の選び方や、会社の業績を見るポイント等、色々な面白いエピソードも交えて書いてあるので、投資初心者には特におすすめです!
今持っている日本株は、コロナ禍で業績が下がり、株価も下がったときに買ったものがほとんどなので、業績が回復するまで、気長に待とうと思っています。
何で低成長株が15%もあるバブ!
もっと急成長株を買うべきじゃないかバブ?
カタログギフトとかもらえるんだよ。楽しみだね!
今はもっと急成長株を見つける方針にしているから、そっちの割合を増やしているよ。
保有株の運用実績と考察
ゼニ夫婦の運用している日本株の銘柄をいくつか紹介します。
業績回復株
ANAホールディングス(評価損益:+4.3万円/+17%)
航空輸送・国内路線トップの全日本空輸(ANA)を中心とする持株会社です。
4月30日に本決算発表がありました。コロナ禍の影響で、航空事業は当然ながら大打撃・・・
一方で、貨物事業の収益が増加したため、予想よりは損失額が減りました。
ただ、短期借入金(1年以内に返済が必要な借金)が増加しているので、今後1年の動向を注意してみたいと思います。
基本的には、倒産さえしなければ、いずれ回復すると思うので、2~3年くらいはこのまま保有し続ける予定です。
クリエイト・レストランツ・ホールディングス(評価損益:+2.7万円/+33%)
「磯丸水産」等の居酒屋やレストランを運営する会社です。
これは、株主優待(2000円相当の優待食事券)目当てに買った株です(笑)
4月14日に本決算発表がありました。
レストラン業界なので、Go To Eatsキャンペーンで一時売上回復や、テイクアウトメニューでの頑張りもありますが、やはりコロナ禍の影響は大きく、売上、利益とも大幅に減少していました。
流動資産を増やしていますが、借入金も増えています。自己資本比率が10.5%と低いのも少し心配です・・・
ただ、この会社は2022年2月には、コロナ前の水準程度に回復する予想を立てています。
営業CFはぎりぎり+、フリーCFも思ったほど-になっておらず、現金・現金同等物も増えているので、まだ余裕を感じますが、コロナの影響が長引くと、レストラン業界は全体的に心配です。
引き続き動向を見ながら、業績回復を気長に待つ予定です。
DDホールディングス(評価損益:-0.4万円/-3%)
こちらも飲食店運営会社で、株主優待(6000円相当の優待食事券)目当てに買った株です(笑)。
4月14日に本決算発表がありました。
同じレストラン系でも、クリエイト・レストランツと比べ、こちらは余裕を感じません・・・
新しい株を発行して、資金調達もしています。(株式が希薄化し、株価が下落してしまいます)
ビリヤード・ダーツバー等がある「BAGUS」や、「絵本の国のアリス」等、少し変わり種のお店も経営しているためか、コロナ禍の影響が大きいようです。
営業CF、フリーCFが大きく-になっています。流動資産が減り、流動負債が増え、自己資本比率は18.2%→-3.1%になっていました。
正直、かなり危ない会社だと思うので、途中で売ってしまう可能性もあります。
倒産しないことを祈りながら、業績回復を待つ株です。(少し失敗したかな?と思っている株です)
急成長株
IBJ(評価損益:-1.5万円/-17%)
国内最大手の婚活サービス会社で、婚活パーティーサービス「PARTY☆PARTY」等が有名です。
実はゼニ夫婦は、このIBJの運営する婚活サイト「ブライダルネット」で出会い、結婚しました!
縁のある会社、ということもあり株を保有しています。
業績もここ数年は急成長していて、今後の成長にも期待が持てます。
ただ、やはりコロナ禍の影響で、婚活パーティ等直接対面するイベントは難しく、売上や利益にも影響を与えました。
一方で、オンラインイベントなども開催し、コロナ禍でも柔軟に対応したサービス展開をしていると思います。
ゼニ夫婦は、婚活市場はこれからも盛り上がるし、IBJは良い会社だと思っているので、長期保有で今後の成長に期待したいです!
エスティック(評価損益:+6.9万円/+14%)
ネジ締め機のメーカーです。コロナ禍で業績が落ちているので、業績回復株にもなります。
4月28日に本決算発表がありました。
コロナ禍で顧客への訪問規制などもあり、売上、利益ともに減少しています。国内の回復が遅れている一方で、海外は徐々に回復してきて、売上比率も海外が57.7%になっています。
今後も、米国、中国等の海外市場を拡大することを目指し、中期経営計画では、2024年度にはコロナ前の水準以上の売り上げ、利益を上げる目標になっています。
自己資本比率も86.4%と高く、CFも良いので、健全な財務状況だと思います。
ゼニ夫婦はNISAでこの株を保有しているので、2026年までは保有して、業績を追っていく予定です。
低成長株(今後の急成長株候補)
日本動物高度医療センター(評価損益:-1.6万円/-8%)
犬・猫等のペット向け高度医療を行う二次診療専門動物病院の会社です。
ペットの高度医療の必要性を考え、最先端の医療設備と高度な治療を提供する、高い理念を持つ会社です。上場企業で競合他社がいないことも好感ポイントです。
5月6日に本決算発表がありました。
動物病院なのでコロナ禍の影響は少なく、売上は少し増えています。しかし、感染対策等の対応で人件費が増加したため、利益は減少してしまいました・・・
ここ数年は低成長といってもよいですが、2022年11月に大阪の新店舗開業を予定しており、新店舗開業後の業績の伸びに期待しています。
ただし、大阪新店舗の開業は設計変更と、箕面市との条例再協議・許可取得等で遅れており、更なる開業延期の不安もあります。また、負債の内、借入金の割合が大きいのはリスクです。
ゼニ夫婦としては、2023年までは保有し続け、新店舗開業後の業績を追っていく予定です。
今後の日本株運用方針
日本株は、業績回復株が50%を占めるので、コロナ禍がおさまり、株価が目標株価に達したらさっさと売って、別の急成長株を探すか、米国株に投資していく予定です。
日本の個別株の運用は、TOPIXや、S&P500に連動するインデックスファンドよりも、良い成績を出すことを目指しています。
何年か運用してみても、やっぱりS&P500を超えることができない場合、日本の個別株分の資産は全てS&P500のインデックスファンドに投資しようと思います(笑)
株投資関連の最近読んだ本の中で、「世界一やさしい株の教科書1年生」が参考になりました。
銘柄探しには、「ピーターリンチの株に勝つ」の本を参考にし、株の売買のタイミングを見るのには、この本が参考になりそうです。
チャートの指標の読み方などが書いてあるので、興味がある方は是非読んでみてください。
ゼニ夫婦はマネックス証券とSBI証券に口座を持っています。
おすすめの主要ネット証券3社について、以下の記事を参考にしてください。
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