何故中国の個別株を運用しているのか?
初めに、何故ゼニ夫婦は中国の個別株を運用しているのか話します。
日本株は、自分の住んでいる国の会社なら馴染みもあり、情報も得やすいと説明しました。
一方で、中国の個別株を運用する理由は、一言でいえば、「今後の経済成長を期待している」ためです。
中国はGDPで既に、アメリカに次ぐ世界第2位の経済大国ですが、2030年にはアメリカを抜かし、世界第1位になると予想されています。
参考:PwC Japan「上位20カ国のMERに基づくGDP(実績および予測)」
中国は、ここ10~20年でのGDPの成長も著しく、この10年でGDPは約2倍になっています。
出典:世界経済のネタ帳「中国の名目GDP(USドル)の推移(1980~2021年)」
香港ハンセン指数はここ10年で17,500→30,000と約1.7倍になっており、今後の成長も期待できます。
何で香港ハンセン指数をみるバブ?中国なら上海総合指数じゃないかバブ?
ハンセン指数は香港株式市場を代表する指数だから、これを参考にしてるよ!
中国は情報も取りにくいし、政府の影響を受けるからリスクが高いって聞いたバブ。
日本と同じように業績を分析して、個別株を運用すれば、ETF以上のパフォーマンスが出せないかな?と思って、個別株も買っているんだ。
日本株も、中国株も、ファンダメンタルズ分析(業績や財務状況の分析)で運用すれば、理論的には好成績を出せるはず、ということバブね!
ゼニ夫婦の投資戦略については、以下の記事を参考にしてください。
ゼニ家の中国株運用実績(5月時点)
中国株の評価損益、ハンセン指数との比較
ゼニ夫婦の個別の中国株の運用成績です。(2021年5月時点)
ゼニ夫婦では、個別株の評価を独自の方法でしています。
グラフの一番左から、元本(個別株購入額)、評価額(現在の株価)、中国のハンセン指数、米国のS&P500と置いています。
右2つのハンセン指数、S&P500というのは、個別株を購入した金額で、その個別株を買わずにハンセン指数、S&P500に連動したインデクスファンドを購入していたら、いくらになったかの金額です。
前回の日本株実績の記事も参考にしてください。
今回は、元本よりも20万円減…(評価損益率:-5.4%)ハンセン指数よりも9万円減になっています。
更に、S&P500と比較すると、45万円も低くなっています。
もしこの金額をS&P500連動のインデクスファンドに投資していたら、今よりも45万円資産が増えていたということです・・・
完全な不採算プロジェクトじゃないかバブ!!
中国はGDPの成長も良いし、コロナからの回復も早かったのに・・・
ただ中国株はかなり長期で考えているから、今は確かに調子が悪いけど、10年くらいは保有する予定だよ。
ゼニ夫婦が保有する中国株の分類
ゼニ夫婦が保有する中国株の分類(2021年5月時点)です。
ゼニ夫婦の個別株のえらび方や、株の分類は、「ピーター・リンチの株で勝つ」という本を参考にしています。
この本は、有望株の選び方や、会社の業績を見るポイント等、色々な面白いエピソードも交えて書いてあるので、投資初心者には特におすすめです!
中国の個別株は、お試しで買ってみている株もそれなりにあります。
主に、時価総額の高いもの、業績が急成長(売上や営業利益が20%以上成長している)の株を選んで買っていますが、今後もう少し急成長株を増やしていきたいです。
保有株の運用実績と考察
ゼニ夫婦が保有する中国株の銘柄の内、成績の良い(評価損益率の高い)3銘柄と、成績の悪い(評価損益率の低い)3銘柄を紹介します。
中国株はとにかく情報が得にくいです。
決算報告書を文書翻訳したり、Baidu(百度:中国の検索エンジン)で検索してみたりしていますが、適切な情報を得られないことも多く、推測の域もあります。
成績の良い中国株銘柄
シノファーム/国薬控股 (評価損益:+4.4万円/+44%)
医薬品の卸売事業で、約20%の市場シェアを有する中国最大の医薬品卸売会社です。
業績は好調なのに、何故か何年も株価が振るわない状態でした。
Baidu(百度)で調べてみると、どうも何年か前に業績報告の売上か利益をごまかした?というような内容をみました。(本当かどうか分かりません)
もしかしたらそれが原因で、株価が低迷していたのかもしれません。
今回新型コロナウィルスのワクチンが承認されたのを見て、購入したら、早くも株価が上がってきました!
まだもう少し株価が上がると期待していますが、コロナワクチン特需で上がっている可能性もあるので、慎重に見ていきたいです。
チャイナ・レッソ・グループH/中国聯塑 (評価損益:+5.1万円/+25%)
建材や内装製品の製造、販売をしている会社です。
業績、株価とも順調に上昇しており、ROE(自己資本利益率)や自己資本比率も高く、安定感のある会社です。
ただし、2020年度はコロナ禍のせいか、これまでよりは成長率が悪かったので、今後の業績を見ていきたいです。
シャンハイ・ファーマシューティカルズH/上海医薬 (評価損益:+0.4万円/+19%)
医薬品の製造、卸売、小売薬局事業を展開していて、売上高で第2位の卸売業者です。
ここも業績、株価とも安定して成長してる会社ですが、2020年度はこれまでより成長率が悪かったです。
業績の割に、株価があまり上がっていないので、何故?と感じている銘柄の1つです。
今後、もう少し情報収集して分析していきたいです。
成績の悪い中国株銘柄
シャオミ/小米 B(評価損益:-4.1万円/-22%)
中国のAppleと言われている、テクノロジー製品・サービス企業です。
ゼニ夫婦もシャオミのスマートフォンを使っていますが、コスパがかなり良いです!
業績、株価共、順調に成長しています。(2018年は上場に伴う一時費用増加のため、営業利益が減)
ゼニ夫婦は、2021年1月の一番株価が高いときに買い、次の日にアメリカのブラックリストに入ったので、今評価損益が大幅にマイナスになっています…
先日、アメリカ政府が、アメリカ国内からの投資を禁止する企業のブラックリストから、シャオミを除外することになったニュースもあったので、今後は株価が上向くことを期待しています。
ピン・アン・インシュアランス/中国平安保険 (評価損益:-10.6万円/-16%)
総合金融サービス会社で、生命保険事業と損害保険事業とも中国第2位です。
生命保険、損害保険、銀行、その他の金融サービス、テクノロジー事業で構成される総合金融サービスプラットフォームの構築に重点を置いています。
業績は順調に伸びていますが、2020年度は業績が振るわなかったせいか、ここ最近株価が低迷していて、少し割安になっています。
ここも今後の成長に期待できる銘柄だと思うので、長期保有の予定です。
アリババ・グループH/阿里巴巴集団控股(評価損益:-5.2万円/-15%)
中国のAmazonと言われています。「Alibaba.com」等の通販サイトが有名です。
業績も急成長していましたが、中国政府から独占禁止法に違反したとして3000億円余りの罰金を受けたため、2021年1~3月期は、上場以来初の赤字となりました。
中国政府からの規制が強くなると、当然株価にも影響を与えるので、今後の中国政府の動向を注意してみたいと思います。
今後の中国株運用方針
運用実績を見る通り、個別の中国株の状況はかなり悪いです。
しかし、中国株は日本株や米国株よりも、さらに長期での運用を考えているので、しばらくは保有しながら、様子を見ていきたいと思います。
中国は情報が取りにくく、政府の影響を大きく受けるので、日本株や米国株と同じような運用で、リターンが得られるかどうかは分かりません。
もし、個別株での成績がずっとハンセン指数を下回るようなら、「トラッカー・ファンド・オブ・香港」や他の中国ETFに変えていくかもしれません。
株投資関連の最近読んだ本の中で、「世界一やさしい株の教科書1年生」が参考になりました。
銘柄探しには、「ピーターリンチの株に勝つ」の本を参考にし、株の売買のタイミングを見るのには、この本が参考になりそうです。
チャートの指標の読み方などが書いてあるので、興味がある方は是非読んでみてください。
ゼニ夫婦は マネックス証券、SBI証券、楽天証券に口座を持っています。
米国株、中国株を含む外国株へ投資できる、おすすめの主要ネット証券3社について、以下の記事を参考にしてください。
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